令和6年11月21日(木)

 

本校講堂におきまして、看護学科第23期生の宣誓式が厳かに執り行われました。

 

 

キャンドルは、クリミア戦争の際にランプの灯を手に夜中の病院を巡回したナイチンゲールの象徴です。

ナイチンゲールは、「ランプを手にした貴婦人」とたたえられていました。

学生がナイチンゲールから受け取るキャンドルの灯には、自分も看護師として患者を見守り続けるという誓いの意味があります。

 

ナイチンゲール誓詞

Nightingale Pledge

 

われはここに集いたる人々の前に厳かに神に誓わん

わが生涯を清く過ごし、

わが任務を忠実に尽くさんことを。

 

われはすべて毒あるもの、害あるものを絶ち、

悪しき薬を用いることなく、

また知りつつこれをすすめざるべし。

 

われはわが力の限り

わが任務の標準を高くせんことを努むべし。

 

わが任務にあたりて、

取り扱える人々の私事のすべて、

わが知り得たる一家の内事のすべて、われは人に洩らさざるべし。

 

われは心より医師を助け、

わが手に託されたる人々の幸のために身を捧げん。

 

 

ナイチンゲール誓詞は、看護の倫理と職業観を誓いの言葉として表明したものです。

宣誓学生はこの日のために、クラスで一丸となってこのナイチンゲール誓詞を練習しました。

 

式辞・祝辞・励ましの言葉

 

中村学校長による式辞。

「失敗から多くを学び、疑問を疑問のままに終わらせないこと、そして納得して次のステップに向かってください。」と激励の言葉を頂きました。

 

3年生の 折田 美南 さんによる励ましの言葉。

「震災や水害の経験から、日々の生活や何気ない瞬間がいかに大切かを痛感しました。病院や患者さんに感謝の気持ちを忘れず、常に学ぶ姿勢を持ち続けてください。悩んだときは一人で抱え込まず、仲間や先生方に相談し、助け合って頑張ってください。」と、宣誓学生へエールを贈りました。

 

誓いの言葉

 

宣誓学生代表の 江岸 歩美 さん による誓いの言葉。

「今年の元日と九月に能登半島で発生した地震と豪雨で多くの方が被災し、私自身も被災しました。支援に来ていただいた医療従事者の姿をみて、患者さんに寄り添う看護師になりたいと強く感じました。仲間と支え合い、知識や技術、感性の習得に向けて学習を続け、信頼される看護師になる事を誓います」と述べ、一同が看護職者としての信念と覚悟を再確認しました。

 

宣誓式を終えた2年生22名は11月23日より恵寿総合病院にて10日間の臨地実習を行います。