
令和6年度 卒業式
2025年3月7日(金)本校新館3階 講堂 にて令和6年度の卒業式が行われました。
卒業生33名、学校長から一人ずつ卒業証書を授与されました。
卒業生たちは、修業年限3年(授業時間数3005時間、106単位履修)を無事に修了し、看護師への第一歩を踏み出しました。
式典は、学校長 中村 耕一郎先生の式辞で始まりました。続いて、開設者である七尾市医師会長 北村 勝先生からの祝辞が述べられ、卒業生たちの努力と成長を称賛しました。
<中村学校長による式辞>
「卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
コロナや地震、大雨の困難を乗り越えた君たちの努力を称えます。ご家族の皆様もお疲れさまでした。この学年は、基礎看護学実習を早期に経験し、印象に残る学年でした。
君たちが看護師としてスタートラインに立ち、知識を身につけた姿を見て頼もしさを感じます。看護の道は絶えず勉強を続ける必要があり、多様な医療現場に対応できる力が求められます。今後も悩みながら成長していってください。
最後に、健康を大切に睡眠をしっかりとってください。多くの変化を経験し、実り多い人生を歩んでください。」
<在校生代表 山田 優成さんによる送辞>
「私たち在校生は2年前、不安と緊張の中で入学しましたが、先輩方は優しく声をかけてくださり、バイタルサイン測定の練習でも励ましてくださいました。「数値だけでなく、患者さんの表情や反応も観察しないといけないよ」と教えていただき、自信をもって初めての実習に臨むことができました。文化祭では、時間がない中で先輩方は互いに声を掛け合いながら準備を進め、その姿勢にあこがれを抱きました。先輩方の励ましと団結力は、私たち後輩にとって大きな支えとなり、努力を続ける原動力となっています。能登半島地震や奥能登豪雨などの自然災害に見舞われた中でも、臨地実習や模擬試験に動じず取り組む先輩方の姿勢に感銘を受けました。これらの先輩方は、在校生にとって大きな励みとなり模範となっています。
先日行われた看護を語る会では、先輩方が「患者さんの最期に寄り添い、支えていかなければならない」と感じたことや、「患者さんの感情を引き出す難しさ」を共有していただきました。先輩方の臨地実習での貴重な学びを直接教えていただけたことに深い感銘を受けました。これから新たな環境で壁にぶつかることもあるかもしれませんが、初心を忘れずに頑張ってください。私達在校生も、皆様の足跡をたどり続けます。」
<卒業生代表 谷畑 美佐子さんによる答辞>
「三年前の入学式から始まり、私たちは不安と希望を抱えながらも専門知識や課題に取り組み、共に成長してきました。臨地実習では、患者さんの精神的苦痛に寄り添うことの大切さを学びました。特に、長期療養中の患者さんの外出が中止になった際の対応を通じて、信頼関係を築くことの重要性を実感しました。
昨年の能登半島地震や能登豪雨では、多くの学生が被災し、リモート授業を経て学校での授業が再開されたとき、日常の尊さを実感しました。講義や実習を支えてくださった先生方、指導者さん、患者さん、そして家族に感謝の気持ちを持っています。
在校生の皆さん、温かい送辞をありがとうございます。皆さんが避難所を訪問し血圧測定やボランティアに取り組む姿は素晴らしいと感じました。これからの実習で苦難に直面した際は、仲間や先生方に頼ってみてください。
三年間共に過ごした日々を忘れず、成長し続け、今度は私たちが支える側に立つことを誓います。これまでの知識や経験を生かし、看護師として邁進することを誓います。」
卒業式は感動に包まれ、卒業生たちは新たな一歩を踏み出しました。
これからも七尾看護専門学校の卒業生として、地域医療に貢献することを期待しています。